結婚前に同棲をした方が良いという話を聞いたことありませんか。同棲をした方が結婚した後の生活がイメージでき、メリットが大きいと言われています。では実際にどれくらいの人が同棲しているのでしょうか。
また同棲にはどのようなメリットがあるのでしょうか。この記事では同棲期間を快適に過ごすポイントについても解説します。
結婚前に同棲している人はどれくらい?
では、実際に結婚前にどれくらいの人が同棲しているのでしょうか。結婚式場を展開するアニヴェルセルが、全国の23歳~39歳の既婚男女600名(男女各300名)の方を対象に行ったアンケート調査によれば、「同棲していた:33.8%」「半同棲していた:14.7%」、「同棲はしていない:51.5%」という結果でした。
つまり結婚する前に同棲していたかどうかは、半同棲を含めても大体半数であり、必ずしも結婚している人が同棲しているとは言えません。ただし同棲していた人の満足度は高いようです。
実際に同棲してみて「とても良かった:39.9%」と「良かった:45.8%」の合計が85.7%とかなり高い数値となっています。同棲をした人にとっては、結婚前の良い経験になるのでしょう。
結婚前に同棲するメリット
では、結婚前に同棲するメリットはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、4つのメリットについて紹介します。
結婚の疑似体験ができる
同棲する人の大半は、結婚を視野に入れているはずです。そのため同棲することで、結婚の疑似体験ができるというのはメリットになります。別々に暮らしている時と違い、一緒に暮らすことで生活の癖がお互いわかります。
一人暮らしであれば気にしなくても良いことでも、一緒に暮らしていれば改善しなければならないことも多く出てきます。今まで育ってきた環境が違うわけですから、違いがあって当たり前です。そうした生活の違いを理解し、お互い解決していけるのかどうか、同棲期間に判断できるのは大きなメリットです。
お金の節約になる
同棲期間はお金の節約にもなります。広い物件を借りても、2人でシェアすれば、生活費はかなり安くなるでしょう。今後、結婚を視野に入れているのであれば、結婚生活のための資金を貯めることもできます。
一緒にいる時間が増える
今まで別々に暮らしていると、お互い時間を調整して会わなければなりませんでした。しかし一緒にいれば常に相手と会えます。そのため会えなくて寂しいと感じることもありませんし、わざわざお互いの日程を調整して会う煩わしさも感じません。
同棲によって一緒にいる時間が長くなり、ひとりでいる時間が短くなるという生活スタイルになります。生活は大きく変わりますが、1人よりも2人でいる方が楽しいと感じられます。
安心感を得られる
1人よりも2人でいる方が安心です。とくに女性の場合は一人暮らしでは怖いというのがあります。男性と一緒にいることで、問題が発生した時でも解決してくれると安心できるでしょう。
2人で暮らし始めると、家に帰った時に明かりがついていたり、「ただいま」とか「おかえり」という挨拶をする生活が非常に新鮮に感じられます。家がただ寝る場所ではなく、ほっとする空間として機能し始めるでしょう。
同棲した方がいいカップルは?
同棲は、すべてのカップルをした方が良いわけでもありません。同棲したことで、反対に関係性が悪くなる場合もあります。ここでは同棲した方が良いカップルについて解説します。
結婚を考えている
今後、結婚を視野に入れているカップルは、結婚後の生活を想定して同棲してみるのも良いでしょう。一緒に住むと今まで気づかなかったような相手の一面が見えてきます。そうした一面とどのように付き合うか、また一緒に改善できるのかどうかは結婚生活のシミュレーションになるでしょう。
また結婚が本当にできるかどうかの判断材料としても有効です。同棲期間を決めて判断するようにすれば、結婚できるかどうかわからない状態で付き合い続けることはなくなります。実際もし相手が結婚に向かない人であれば、次を探さなければならないので、早く同棲して判断したいと話している女性がいました。
このように結婚を考えている場合は、同棲したときの様子が結婚するかどうかの判断材料として使えるでしょう。
親が許可している
同棲することそのものは本人同士でできますが、ある程度両親が受け入れているかどうかはポイントになります。やはり同棲の後に結婚まで行くと考える場合、親に祝福されて結婚したいと考えるのは当然です。
そういう意味でも親の許可がもらえるかどうかは、同棲すべきかどうかの重要なポイントの1つになるでしょう。
部屋の更新や転職などタイミングがよい
同棲する際には、タイミングが非常に重要です。ちょうど部屋が更新になるとか、転職で勤め先が変わるなど、転機があるタイミングで同棲を始めるのが最適です。
職場がお互い近くなれば、一緒に住むのも始めやすいですよね。また部屋の更新の場合は、別の場所を一緒に借りるという決断もしやすくなるでしょう。
同棲しない方がいいカップルは?
同棲しない方が良いカップルもいます。ここでは同棲しない方が良いカップルとして4つ紹介します。
交際期間が長く現状に満足している
交際期間が長くなり、現状に満足しているカップルは、逆に同棲を始めることで別れにつながる可能性があります。すでに生活スタイルがお互い確立されており、その状態でうまくいっているわけです。わざわざそれを崩してまで同棲する必要は無いはずです。
もちろんいきなり結婚するのがお互い不安だというのであれば、同棲することを否定はしませんが、その場合でも期間を決めて、同棲することをお勧めします。
生活スタイルが違う
生活スタイルの違う2人が同棲すると、生活のすれ違いが顕著となり、別れにつながる可能性があります。たとえば日中、仕事をしている人と、夜間で仕事をしている人では生活スタイルがそもそも違います。一緒に暮らしているのに、ほとんど話す時間がないというようなケースも知人から聞ききました。
そうすると逆に一緒に暮らしている意味がないと感じてしまい、同棲の解消だけでなく別れにまでつながります。生活スタイルが違う場合は、お互いの生活スタイルを合わせてから同棲した方が良いでしょう。
生活費が安くなることが1番の同棲理由のカップル
先ほど同棲のメリットとして生活費が抑えられることを述べました。ただし、生活費を抑えるためだけに同棲するというのは問題です。ただ生活費が安くなるというだけだと、一緒にいることでストレスが溜まり、別れにつながる可能性があります。
生活費が安くなるのは、同棲のメリットの1部に過ぎません。生活費が安くなることだけを目的に同棲するのはやめましょう。
親が反対している
前述したように、親が賛成しているカップルは、同棲した方が良いと述べました。反対に親が反対している場合は、同棲しない方が良いカップルだといえます。
たとえ親の意見を押し切って同棲したとしても、お互い両親のことが気になり、うまくいかないことが多くあります。両親が反対しているのであれば、両親を説得してから同棲を始めた方が良いでしょう。
結婚前の同棲期間はどれくらいが適切?
同棲ができるカップルの場合、大体どれくらいが同棲期間として適切でしょうか。ほとんどの人は同棲1年未満で結婚しています。そのため結婚を視野に入れているのであれば、期間を1年と切って同棲することをオススメです。ちなみに私の知人は10年ほど同棲して結婚しました。
なぜ10年かかったかというと、同棲期間が長すぎて結婚するタイミングがなかったからです。今も離婚していないので、10年の同棲期間が無駄だったとは言いませんが、期間を区切っていかないとダラダラと同棲が続いてしまいます。そのためまずは1年と同棲期間を区切って同棲を始めてみましょう。
これから同棲する場合に必要な準備は?
同棲を始める際には、いくつかの準備が必要です。まず住む場所を決める必要があります。一緒に住む場所は、お互いの意見を尊重して選びましょう。予算や立地条件など、両者が納得できる場所を見つけることが大切です。
次に家具や家電製品などの生活必需品を揃えなければなりません。どちらか一方が持っているものを使う場合もありますが、一緒に選ぶことでお互いの好みを考慮しながら、共同生活を始められます。
また生活費の管理方法も話し合っておくと良いでしょう。家計を共有する場合は、どのようにお金を管理するかを明確にしておくことが大切です。共同で貯金をすることや、家計簿をつけることなど、お互いが納得できる方法を見つけましょう。
さらにルールやルーティンを作ることも大切です。同棲を始めると、お互いの生活リズムや習慣が影響しあうことがあります。朝の支度や掃除のルールなど、お互いが快適に生活できるようにルールを作りましょう。
同棲を始める前に、これらの準備をしっかりと行っておくことで、円満な共同生活を送れます。お互いの意見を尊重し、コミュニケーションを大切にすることも忘れずに心掛けましょう。
同棲期間を快適に過ごすポイントは?
同棲を始める場合、ルールを決めて快適に過ごしていく必要があります。ここでは同棲期間を快適に過ごすポイントを5つ紹介します。
お金の管理をしっかりと行う
一緒に住むわけですから、お金の管理もしっかりと行わなければなりません。お金の分担の仕方としては、項目によって分けるというやり方もあれば、完全に折半にするというやり方もあります。
つまり水道・光熱費は彼女が持ち、家賃は彼氏が持つというやり方か、毎月かかった費用を合計し折半するという方法です。
前者の項目ごとに誰が支払うか決めておけば、お金の管理に関して揉めることはほぼありません。子どもがいないため、お互い決められた額さえ支払えば、後は自由にお金を使います。もちろん、毎月いくらずつ貯金しようというのも共通の口座に入れるかしていく必要があるでしょう。
一方毎月の生活費を完全に折半する場合は、月末など月一回話し合いが必要です。そうした話し合いがめんどくさくてできないという人は、前者の方がオススメです。ただし毎月お金の話し合いができると、その後の結婚生活にもつながりますし、お互い話す時間ができるというメリットもあります。
家事の分担を決める
家事の分担も決める必要があります。たとえば平日の何曜日は誰がご飯を作るか、台所の掃除は誰がして、お風呂掃除は誰なのかなどの分担です。あまり明確に負けてしまうと、体調不良等があったときに、対応できません。
ある程度臨機応変に対応できる部分を残しつつ、大体の役割分担を決めておくというのが良いでしょう。
ケンカした時の仲直りの仕方を考えておく
今までお互い1人で暮らしていたのが、2人で暮らすようになるわけですから、ケンカをする場合もあります。その際に、大喧嘩に発展すると、同棲解消だけではなく、別れるところまで行く可能性もあります。
ケンカをしたときには、どのようにお互い対応するのか、ある程度ルールを決めておくと良いでしょう。たとえばケンカした際には話し合いをすぐに持つとか、後でお酒を飲みながら解決するとか、それぞれのカップルのやり方があるはずです。
ケンカしてもそのまま放置しておくと、必ず別れにつながります。仲直りの仕方として、お互い最適なもの話し合いで決めておきましょう。
同棲期間は決めておく
前述したように、同棲期間は長くなると結婚に踏み切れなくなります。同棲する前に同棲期間はどれくらいにするか決めておきましょう。私の知っているカップルも同棲を始めますが、入籍日を決めて、同棲を始めました。そうすることで期限はおのずと定まってくるので、1つのやり方としてオススメです。
二人で話して物件も決める
同棲は、お互い物件を選ぶところから始まります。もちろん、相手の住んでいるところに一緒に住むというのも考えられますが、一人暮らし用の物件に2人で住むのはかなり手狭です。同棲を新たに始めるのであれば、2人で住む物件を探すのは良いでしょう。
2人で住む物件を探すわけですから、2人で物件を探さなければなりません。その時点から同棲はスタートです。話し合いで物件を決められるかどうかは、今後の同棲の行方を左右するといっても過言ではありません。2人で話し合って良い物件を探してください。
同棲と結婚は別物!同棲はマストではありません
ここまで同棲のメリットと同棲する際の注意点について解説してきました。同棲した方が、結婚のイメージが湧くのは確かですが、同棲しなければ結婚がうまくいかないというわけでもありません。同棲がしたことなくても、結婚生活がうまくいっているカップルも多く見られます。
また、同棲期間はうまくいっていたのに、結婚したら別れてしまうというカップルも何人も見ています。同棲と結婚はあくまでも別物です。
同棲は、必ずすべきものではないので、同棲することに焦らないようにしましょう。これから結婚相手を探して同棲したいという場合は、結婚相談所がオススメです。
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